読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ルナシー(2005)

★★★★★ 映画
ヤン・シュヴァンクマイエル監督作。セットが素晴らしかった。生肉とかジジイの咀嚼とか見てて気持ち悪くて目を背けた。ちょっとエロかった。ホドロフスキーと似た荒唐無稽な話かと思いきや、意外とちゃんとした筋書きがあり、冒頭監督が出てきてこの映画は芸術ではなくホラーですと言っていたのも、最初はホラー馬鹿にしてんのか?と思ったけどちゃんと納得できた。一杯喰わされたという感じだ。面白かった。しかし、エンタメ作品であった代わりに深みは無かったかな。第13療法を喰らった伯爵がちゃんと見れたらもっと良かったんだけど。こうした作品に金と情熱を費やせるのは豊かで羨ましいなぁ。牛肉食いてえよ。

富野アニメが苦手

アニメ
富野アニメは複雑な群像劇で魅力的なキャラクターに溢れていて、それに比べ現実の僕は何て愚図なんだろうだろう…。アニメの彼らの方が僕なんかより遥かに生き生きしているじゃないか!僕がもしこの世界に生きてたら台詞の一つも貰えず一瞬で殺されるモブ以下なんだろうな……。そんな若者たちの素晴らしい青春を傍から眺め、心だけ痛めて自分は蚊帳の外。そうして
突きつけられる現実に耐えられないから僕は富野アニメが苦手だ。それだけ富野アニメにはパワーがあり、登場する少女達がみんな可愛過ぎて一々骨抜きにされるから尚、打ちのめされてしまうのだ。ブスしか出てこなけりゃ本当助かるんだが。因みに僕が一番好きな富野っ娘はザブングルのエルチ=カーゴです。

穴 (1960)

★★★★★ 映画
ジャック・ベッケル監督作。脱獄は冒険だ!これから僕は「男は一回くらい旅に出た方がいい」ではなく、「男は一回くらい脱獄した方がいい」と言うだろう。三回脱獄した男がクソ有能だった。穴を掘るって男のロマンだよな。ロマン・ザ・穴掘り。最高。今はもう無理だろうな。そこら中にセコムみたいなのあるんだろうな。

ロックンロール・ハイスクール(1979)

★★★★★ 映画
デスレース2000のロジャー・コーマン制作。ラモーンズ出演。アラン・アーカッシュ監督作。デスレースと同じ実況者出てきた(笑)全体がラモーンズのPVだった。ラモーンズ以上に文化祭が似合うバンドはいないね。

チャイナタウン(1974)

★★★★★ 映画
ロマン・ポランスキー監督作。めちゃくちゃ面白かった。ロマンポランスキーは女の趣味がいい、奥さん最高。ジャックニコルソン扮する私立探偵は頭のいいタイプではないが地道に足を使い、機転が効き、狡い手を沢山使い、名探偵と頭の悪い視聴者という構図にならず置いてけぼりを喰らうことがない。推理を間違いながら段々真相に近づいていく過程にはリアリティを感じた。探偵は疑り深いのが一番だと思った。ロマンポランスキー作品の男は一度寝た女でも決して気を許さないハードボイルドさが格好いい。ラストの醜悪な臭気漂う爺が凄い。ジャックニコルソンは神経質なシリアスさが漂い過ぎていてコメディが上手くない。前半にもうちょっと陽気な雰囲気を出せていればもっと良かったと思うが、そんなことは全然問題にならない超名作だった。探偵ギテスで009みたくシリーズ化してほしい。

ラジオ・デイズ(1987)

★★★☆☆ 映画
ウディ・アレン監督作。アメリカに住むユダヤ人家族の暮らしをかいつまんで回想するコメディ。反戦的なメッセージがある感じもするが、肝腎の笑いが微妙。なんかベタで古い芸人を見てる気分…。

福永武彦 - 草の花(1967)

★★★★★
バーガーナッズの草の花という曲がこの本に由来していることを知り読んだ。風景描写をイメージするのが苦手な僕には、この本は台詞ばっかりで読みやすかった。前半は爽やかなBLラブコメ(コメはないか…)に過ぎないのだが、後半のディープなこの本のテーマである孤独と愛に纏わる物語が心に突き刺さりまくって僕は暫く本なんて読みたくない気持ちです。ただ理屈抜きに愛し合い馬鹿で呑気な幸せに浸ればいいじゃないか。それが一番幸せだし、誰も傷つかない。それをばこの汐見とかいう男は何かにつけて理屈を捏ねてその幸せのみすみす手放すのだから馬鹿としか思えない。と、思いながら、そうした性質が自分にも大いに見受けられることに僕は慄然とさせられた。例えば中学までは女の子と言葉を交わすなんてことは羞恥以外の何者でもなかったのに、高校生になった途端軟弱な事が当たり前になる風潮に僕は納得出来なかった。なんにも知らないこんなちっぽけな学生風情が何故そんなに愚かな交渉に及べるのか不思議でならなかった。しかし、それはただの臆病な弱気に過ぎず、この男もハードボイルドでダンディな孤独を気取っていても結局臆病な弱虫に過ぎないのだ。それがこの男の中だけで終わることならばそれでいいが、一人の女性の心にその臆病の為に終生癒えない傷を負わせたのだからその罪を許すこと出来ない。しかし、ここ三冊連続でホモ描写のある小説を見せられて、戦前は寧ろそうした偏見が薄かっのだなぁと感嘆。インドなんかは自由恋愛が認められておらず結婚相手は親が決めるので同性同士ベタベタとスキンシップが多いらしいが、日本も結婚に関して志賀直哉の暗夜行路でそれに近いものが認められたしそれと一緒なのかなぁ。そういう性の抑圧から矛先が同性の可愛らしい後輩に向けられるのはまぁ分かるが、それとホモセクシャルは違うって認識なんだろうなぁ。つまり、世の中楽しんだもんがちって事ですな。