僕のスウィング(2003)

トニー・ガトリフ監督作。また最高の映画と出会ってしまった。カメラワークにリズムがある。多少ブレても気にしない。見えないエネルギーを追いかけて捉える、そんな感じ。素晴らしい。画面全体が生命力に満ちている。先生が倒れる所とかマジでこっちまで気分悪くなる程。天才だ。それにしてもこのヒロイン急にビンタしてきたり、馬乗りになり抑えつけて顔につばを垂らしてきたり、妙にそそる。きっとやらしい好き者に育つだろう(笑)劇中「いいぞ、スウィングしている」って台詞があったが、これはいい言葉を教えてもらった。

志村正彦 - 東京、音楽、ロックンロール (2009)

フジファブリックのボーカル志村正彦のブログ本。めっちゃ普通の人で寧ろ気弱で凄く真面目で働き者だったんだな〜。医者に死亡宣告されてたり、寝だめってできるんだな〜とか書いてて(出来てないやん!!)寒気した。人間成熟したつもりでも間違いは犯す。先ず人は死ぬもんだって事を頭に入れておかないといけない。

時間がなければ自由もない -尾崎豊覚書- 須藤晃(1994)

尾崎豊のプロデューサーによる尾崎本。プロデューサーしか知らない尾崎豊のエピソードを語る本を期待したが全然違う。サンブンノイチ位は著者の小説だし、楽しみにしていた尾崎と著者の対談は殆ど意味不明。著者は尾崎に対して歌の内容をわかりやすく伝えることを諭した割には普段の会話がこれじゃ駄目だろと思った。

betcover!! - high school!!ep. (2017)

久しぶりに買った新譜。それが新人の新譜なのが自分の中でちょっと嬉しい。決してテンションが上がってシャウトしたりしないマイペースな歌唱法。ギターは意外と上手くて気持ちいい。もしかしたら本人はめっちゃしっかりしたポップスをやってるつもりかもしれない。でも全曲なんかおかしい。多分僕ら二十代よりよっぽど現状を把握してるんだと思う。僕らはまだ音楽で飯を食うとかそういう発想があって、でも現実そんなの殆ど有り得なくなってる。それを実感するよりも当たり前に知ってるからこんな諦めというか暗さみたいな滲み出る物があって、その上で好きにやるよみたいな感覚があるのかなぁと思う。「聴きたい奴だけ聴けよ」みたいな。そういうの羨ましく思う。てゆーか今の若い子には90年代が90sと認識されてるっていう感覚に驚く。彼らにはスーファミもレトロゲーか?広末とか野島伸司作品とかも昔の話になるんだろうか。僕ら二十代には90年代ってあまりにも生々しく残っていて過去という気がしないのだが。90sのファッションってなに?どんなん?90年代の服ってシンプルすぎてダサかったイメージしかないけど。まだまだ若いつもりでも新しい世代によって僕らはおっさんおばはんに変えられていくんだなぁ。

抵抗-死刑囚の手記より- (1956)

ロベールブレッソン監督作。ロベールブレッソンの映画の主役はどれも超絶イケメンなのか?前見た脱獄映画「穴」も面白かったけど、これも面白かった。どっちがリアリティあるかつったら分からないけど、脱獄に必要な知恵、エネルギー、そして疲労感が伝わってくるのは穴の方だった。こちらは獄中であっても誰か他人が近くにいてくれること、その人の言葉を交わすことが励みなること、当たり前だけどそういう人間にとって大事なことが描かれているのが良かった。

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986)

もっとキテレツな物を期待してたが、結構普通だった。普通に面白かった。地球人の二人が滅茶苦茶義理堅くて、なんかホッコリしちゃう。母性に帰れば関係ない異星人に何もそこまでって思っちゃうな。

スリ (1959)

ロベールブレッソン監督作。無軌道な若者を描いたもので、俳優たちのスリの鮮やかな手捌きには興奮した。昔の映画は単純で良い。女優がローラに似ていた。