Giants Chair Red And Clear(1995)


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90sエモを調べる際度々名前を見かけてたバンドだったが何となくスルーしてたが、聴いてみたらすごいバンドだった。メロディアス系かと勝手に思ってたが、エーテルメザーブ系の究極アレンジ練り込んでるヤバイエモだった。開始10秒でめちゃくちゃカッコいいってなった。他の人のレビュー見て、へぇーこれが変拍子なのかぁと思った。じゃあもうずっと変拍子じゃん!って(笑)器用なドラマーです。それにのっかるギターはコードを掻き鳴らすエモ系なんだけど、全然ポップな展開じゃないしどこに向かっていくんだろう…っていう、ハードコア精神丸出しだなって感じ。エーテルメザーブもそうだけど、こういう音は全然BGMにならないんだよな。集中して聴かないと何やってるか全然わからないし。ガッツリ音楽聴きてえって人にはおすすめ。こちらの1stより2ndの方が若干ポップで聴きやすくて好きです。

雨の花束 - 雨の花束(2017)


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2016年ボーカルの死去によって終わりを迎えた東京のバンド「雨の花束」の3年間の活動で発表した曲すべて集めたアルバム。天才肌のフロントマンとそれを支える超絶技巧のメンバーが揃った凄まじいポテンシャルを持ったバンド。ここに収められた曲は全てそんな才能をオブラートに包まずそのまま剥き出しで差し出された表現だ。メロディは良いし、ボーカルも美しい。アレンジ面ではHaKUなんかに近い、あの手この手でリスナーを楽しませるきらびやかなものになっている。なのに何故こんなにも歪で毒々しいのだろう。構成や歌詞が難解なのはあるが、それだけではない。表現としての純度が非常に高いのだ。曲がカッコいいとか綺麗だとか表面的な印象は受け取ることができるが、僕にはこの曲達が何を意味しているのかが全然わからない。優しい歌なのか厳しい歌なのか、叫んでいても怒っているからか悲しんでいるからか解らない。この人、最後まで誰にも理解されず孤独だったんだろうなぁ(妄想だけど…) 。しかし、僕にとってはこうした謎は最高のおもちゃになる。表現の純度が高いほどその謎は面白い。尾崎豊がステージで黙って中空を眺めている間、何を考えてるのかとかね。最高の芸術だと思う。収録曲は発表順に並べただけだけど、いきなりシャウト気味の歌でインパクトがあるシグナルから始まり、最もポップなソラチルアウトが真ん中にあって、生活感のある歌詞が印象的なマルティンで終わりアルバムとしての流れが非常に良い。また何度も聴くうちに新しい感想がどんどん生まれてくると思う。

2/8追記、君を守る言葉たちって曲がかなりエグいことに気付いた。争いの上に成り立つ平和に対する矛盾が歌われており、それは単なる反戦ソングではなく、一兵士の私怨に始まり、人道に悖る行為に及んだ兵士が家族で食卓を囲むという平穏に帰るまでが細かく描写されており、その矛盾が歌声と共に尋常でないリアリティを持って襲ってくるという恐ろしい歌だ。この曲によってボーカルの声に宿る悲壮感、嫌悪感、焦燥感といったものの一端を垣間見ることができた気がする。

仮面ライダーブラック(1987-87)

頑張って全部観たけど、ずーっとつまんなかったわ。良かったとこは倉田てつをがかっこいいとことシャドームーンがカッコいいとこ。バトルホッパーが機械なのに生命を持ってるのがクローネンバーグっぽくてキモいとこ。野蚕怪人、蜘蛛怪人などの怪人等のデザインがキモくて良かった…等(それもだんだん抑えられていったけど)。内容はハッキリいって子供騙し。怪人が毎回あの手この手で人類を支配しようとするのはいいんだけど、作戦が回りくどかったり登場人物全員発想が幼稚で、ニコニコとかで茶化して見る分には楽しいかもしれないけど、一人で真面目に見るには馬鹿らしくて仕方がない。バトルもなんの仕掛けもなくてつまんないし、初心者の格ゲーみたいな無駄なジャンプが多いし、アクションが面白いのはよくgifで貼られてるブラックとシャドームーンの戦闘シーンくらいだけだった。秋月信彦の扱いについては視聴前から聴いていたのでこんなもんかって感じだったけど…。昭和ライダーはこの作品が初めてなんだけどこんなもんなの?平成の方が全然面白いわ。とりあえず次はRXをちょっと観て、後はデザインの好みでv3、アマゾン辺りを観るつもり。結論を出すのはそっからだな。

Blue Friend - I Will Be Your Blue Friend(2014)


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東京のエモバイオレンスバンドBlue Friendのアルバム。バンド名はラーゼフォンから取ったのかなぁ?だとしたらアニヲタにはクソエモいよね。このバンドを語る上でエモバイオレンスと激情ハードコアというジャンルを使い分けたが、激情ハードコアは僕の中で短い曲の中に展開が沢山入っていないと駄目なので(完全にraeinが基準になってる)、このバンドは僕の中ではエモまたはハードコアそのどちらもであるエモバイオレンスと定義する。個人的にはもっとグチャグチャなのが好きだが、日本人らしい丁寧な展開とキャッチーなリフが曲を特徴づけていて激情系よりもうちょっとポップな…キャブスとか好きな人にもアピール出来るのかなと思う。ボーカルのシャウトがなんか仔犬が不審者の侵入に脅えてるような声で僕はとても好きです。

Castor - EVERYTHING 1994 - 1998(2018)


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アメリカのインディーバンドcastor全音源を集めたdiscography盤。地味なんだけど最近なんかめっちゃ好きになってきた。エモの文脈で語られるバンドだけど、ハードコア的な疾走感はなくてむしろマイペースなグルーブが特徴。コードを掻きむしるようなギターリフはやっぱりエモっぽいんだけど、普通のエモより展開が複雑で飽きない。ポストハードコアのように直線的リフをかけ合わせた感じでもないし、オルタナティブロックとしか言いようがないんじゃないかな。Dust Gunなんかは疾走系エモって感じのカッコいいリフなんだけど、このバンドがやると何故か独特の緩さがある。唯一無二のバランスで似たようなバンドが意外といない。強いていうならソニック・ユースのリー・ラナルドがボーカルを取る曲に近いかな(やっぱ地味じゃん…)。四年の活動の中でミニアルバムとフルアルバムを一枚づつ発表したが、フルアルバムになるとフレーズと歌が目立ち始めてバランスが崩れ始めた気がするので僕はミニアルバム派。

a fine boat that coffin! - 2nd nail(2006)

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多分アメリカの激情ハードコアバンド(情報がほとんどない)。全曲2分くらいで目まぐるしく展開するのは激情ハードコアの定石ですが、このバンドの特徴は不協和音を駆使した不穏な展開。演奏技術もかなりのもので、無軌道でカオスなエネルギーの放射って感じ。あぶらだこ好きな人は多分好きです。こういう名状しがたいエネルギーの塊を浴びてめちゃくちゃになりたい人は結構いるんじゃない?bandcampでタダでした。激情ハードコアはDIYな活動を主としていて、これもパンク精神の表れか無料の音源が沢山ある。ありがたく楽しもう。