Roadside Monument - Eight Hours Away From Being A Man (1997)


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ここ数日精神的に不安定で、何もせずにいると恐慌状態に陥るのでゆっくり休むこともできず仕方なく音楽ディグりまくっててそこで見つけたバンド。これは大当たり。この世で最も素晴らしいアルバムの一つです。アメリカのどっかのインディバンドの2ndアルバムでジャンルはポストハードコア〜エモ。…しかしジャンルを超越して素晴らしい音楽を聴きたい人、精神を病んでいる人、借金まみれで死にたい人なんかは聴くべきアルバムです。内容は完全に感情で作ったって感じの曲ばかりでセオリー無視の展開で情緒不安定そのもの。ギターの歪み方がヤバイし音量もヤバイ。負の感情でノイズを完全に制御している。絶望的な状況に立たされて自分を救い出す為に作った音楽って感じがヒシヒシと伝わってくる。そういう音楽は直接的なメッセージがなくても感覚的に伝わってくるものがあって、聴く人を救ってくれる。いや、救ってなんてくれんよ。だから逃避が必要なんです。このバンドは頭のネジ外れてます。現実の音ではないから安心して身を委ねることができるわけです。ラビッツとかこの世のどん底で鳴ってる音が好きな人にオススメです。又はこれListen to ボードレール「どこへでもこの世の外なら」より by österreich #np on #SoundCloud https://soundcloud.com/onlyifyoucallme/hhh

Castor - Tracking Sounds alone(1999)


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アメリカのインディバンド、キャスターの1stフルアルバム。先に発売されたミニアルバムに比べ微妙かなと思ったんだけど、このアルバムもヤバイ。「リフ繰り返し過ぎんよ〜」と思ってたけどグルーヴが強靭になっているので酔っ払いみたいに身を任せるととても良かった。一曲取り出してこれが良いってより全部が一つの組曲のような感じがして、遅効性で気付いたら毒が全身に回ってるって感じのアルバム。

短い活動期間の中で違うタイプのアルバムを二枚作って、やりたい事凝縮して解散ってもしかしてこの人たち凄いんじゃね?と思ってしまう。彼らの音は徹底して、カッコいいとか美しいとかエモいとか単純な印象を残さない。でもそこにちゃんと歌があってリフがあってグルーヴがあるから凄い。こんな不定形な位置を目指して突き進んでいけるメンバーのフィーリングが異常である。しかし、実際飽きずに何度も繰り返し聴けるのだから彼らは間違っちゃいなかったのだろう。「飽きない」ってのが彼らのキーワードだったのかもしれない。カッコいいとか綺麗なだけじゃいずれ飽きがくる。ずーっと浸ってられる完璧に閉じた音楽を彼らはやりたかったのかも知れない。まさにTracking Sounds alone!

You and I - The Curtain Falls(1999)


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アメリカの糞検索しにくいエモ〜ハードコアバンド。シャウトとメロディを使い分けたツインボーカルスタイルで繰り広げられる幅広い楽曲と競い合うように暴れまわるツインギターが非常にカッコいいバンドです。飽きさせない曲構成が魅力的で日本人受けしそうなバンドです。フューネラルディナー等の激情ハードコアが好きな人にオススメできるバンドです。まだ激情ハードコアというジャンルが確立されていない頃のバンドなのでメタルのクサイ部分を省いてカッコいい所だけを取り入れハードコアと混ぜて結果的に激情ハードコアっぽくなってるって感じでしょうか。エモの哀愁感も忘れておらず取捨選択のセンスが非常に優れたバンドです。隠れた名バンド的な感じです、ギターがマジでカッコいいので聴いてみてください。

https://youtu.be/ARlC8NGsVNU

https://youtu.be/-nYJOsqopkQ

https://youtu.be/i5ydC27O33I

Giants Chair Red And Clear(1995)


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90sエモを調べる際度々名前を見かけてたバンドだったが何となくスルーしてたが、聴いてみたらすごいバンドだった。メロディアス系かと勝手に思ってたが、エーテルメザーブ系の究極アレンジ練り込んでるヤバイエモだった。開始10秒でめちゃくちゃカッコいいってなった。他の人のレビュー見て、へぇーこれが変拍子なのかぁと思った。じゃあもうずっと変拍子じゃん!って(笑)器用なドラマーです。それにのっかるギターはコードを掻き鳴らすエモ系なんだけど、全然ポップな展開じゃないしどこに向かっていくんだろう…っていう、ハードコア精神丸出しだなって感じ。エーテルメザーブもそうだけど、こういう音は全然BGMにならないんだよな。集中して聴かないと何やってるか全然わからないし。ガッツリ音楽聴きてえって人にはおすすめ。こちらの1stより2ndの方が若干ポップで聴きやすくて好きです。

雨の花束 - 雨の花束(2017)


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2016年ボーカルの死去によって終わりを迎えた東京のバンド「雨の花束」の3年間の活動で発表した曲すべて集めたアルバム。天才肌のフロントマンとそれを支える超絶技巧のメンバーが揃った凄まじいポテンシャルを持ったバンド。ここに収められた曲は全てそんな才能をオブラートに包まずそのまま剥き出しで差し出された表現だ。メロディは良いし、ハイトーンのボーカルも美しい。アレンジ面ではHaKUなんかに近い、あの手この手でリスナーを楽しませるきらびやかなものになっている。なのに何故こんなにも歪で毒々しいのだろう。構成や歌詞が難解なのはあるが、それだけではない。表現としての純度が非常に高いのだ。曲がカッコいいとか綺麗だとか表面的な印象は受け取ることができるが、僕にはこの曲達が何を意味しているのかが全然わからない。優しい歌なのか厳しい歌なのか、叫んでいても怒っているからか悲しんでいるからか解らない。この人、最後まで誰にも理解されず孤独だったんだろうなぁ(妄想だけど…) 。しかし、僕にとってはこうした謎は最高のおもちゃになる。表現の純度が高いほどその謎は面白い。尾崎豊がステージで黙って中空を眺めている間、何を考えてるのかとかね。最高の芸術だと思う。収録曲は発表順に並べただけだけど、いきなりシャウト気味の歌でインパクトがあるシグナルから始まり、最もポップなソラチルアウトが真ん中にあって、生活感のある歌詞が印象的なマルティンで終わりアルバムとしての流れが非常に良い。また何度も聴くうちに新しい感想がどんどん生まれてくると思う。

2/8追記、君を守る言葉たちって曲がかなりエグいことに気付いた。争いの上に成り立つ平和に対する矛盾が歌われており、それは単なる反戦ソングではなく、一兵士の私怨に始まり、人道に悖る行為に及んだ兵士が家族で食卓を囲むという平穏に帰るまでが細かく描写されており、その矛盾が歌声と共に尋常でないリアリティを持って襲ってくるという恐ろしい歌だ。この曲によってボーカルの声に宿る悲壮感、嫌悪感、焦燥感といったものの一端を垣間見ることができた気がする。

仮面ライダーブラック(1987-87)

頑張って全部観たけど、ずーっとつまんなかったわ。良かったとこは倉田てつをがかっこいいとことシャドームーンがカッコいいとこ。バトルホッパーが機械なのに生命を持ってるのがクローネンバーグっぽくてキモいとこ。野蚕怪人、蜘蛛怪人などの怪人等のデザインがキモくて良かった…等(それもだんだん抑えられていったけど)。内容はハッキリいって子供騙し。怪人が毎回あの手この手で人類を支配しようとするのはいいんだけど、作戦が回りくどかったり登場人物全員発想が幼稚で、ニコニコとかで茶化して見る分には楽しいかもしれないけど、一人で真面目に見るには馬鹿らしくて仕方がない。バトルもなんの仕掛けもなくてつまんないし、初心者の格ゲーみたいな無駄なジャンプが多いし、アクションが面白いのはよくgifで貼られてるブラックとシャドームーンの戦闘シーンくらいだけだった。秋月信彦の扱いについては視聴前から聴いていたのでこんなもんかって感じだったけど…。昭和ライダーはこの作品が初めてなんだけどこんなもんなの?平成の方が全然面白いわ。とりあえず次はRXをちょっと観て、後はデザインの好みでv3、アマゾン辺りを観るつもり。結論を出すのはそっからだな。

Castor - EVERYTHING 1994 - 1998(2018)


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アメリカのインディーバンドcastor全音源を集めたdiscography盤。地味なんだけど最近なんかめっちゃ好きになってきた。エモの文脈で語られるバンドだけど、ハードコア的な疾走感はなくてむしろマイペースなグルーブが特徴。コードを掻きむしるようなギターリフはやっぱりエモっぽいんだけど、普通のエモより展開が複雑で飽きない。ポストハードコアのように直線的リフをかけ合わせた感じでもないし、オルタナティブロックとしか言いようがないんじゃないかな。Dust Gunなんかは疾走系エモって感じのカッコいいリフなんだけど、このバンドがやると何故か独特の緩さがある。唯一無二のバランスで似たようなバンドが意外といない。強いていうならソニック・ユースのリー・ラナルドがボーカルを取る曲に近いかな(やっぱ地味じゃん…)。四年の活動の中でミニアルバムとフルアルバムを一枚づつ発表したが、フルアルバムになるとフレーズと歌が目立ち始めてバランスが崩れ始めた気がするので僕はミニアルバム派。