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安部公房 - 砂の女(1962)

驚いたのは砂の女というのは抽象的なイメージではなく、実際に砂の穴の中で暮らす女だったこと。いい話だった。反復の生活。人間の幸せはどこにあるのかと考えさせられる。正直僕は羨ましく思う。住居に多少難あるものの、従順で甲斐甲斐しく世話してくれる…

北杜夫 - さびしい王様(1969)

これを受け入れた編集は誠に寛大であるなぁと(笑)まぁ、面白かったけど。どうしてこんないい加減なことな事が書けるのだろうと思った。そんな中にも童話と称してるだけあり、自分みたいなアホにも至極わかりやすく社会的なことが書いてあって勉強になった。

北杜夫 - 天井裏の子供たち(1966)

短編5編から成る御本。最初天井裏の子供たちってタイトルから何となく虐げらた子供達のセンチメンタルでファンタジックな話かもしれないと期待したが、全然違って天井裏で忍者ごっこに興じる男の子たちの現実的な話であった。別にそれでも良かった。【もぐら…

大江健三郎 - 性的人間(1963)

3つの短編からなる短編集。性的人間は全2章からなる短編だが、第1章は反社会的な奴らによるかまいたちの夜って感じで、これがサウンドノベルかなんかだったらニコニコ動画に上がってネタにされそうな親しみづらいキャラクターが滑稽だが、第2章がやばい。痴…

きもの - 幸田文 (1968)

こうだあやと読む。衣服がお話の中で大事な要素なので和服についての知識が無いと想像が難しい場面も、まぁ勉強だと思って。母親が死ぬまではすごく面白かったんだけど、その後は登場人物が減ってきてちょっと寂しかった。小説にしては心理描写があっさりし…

北杜夫 - 楡家の人々・下 (1964)

いやー、長かった。しかし、素晴らしかった。ここにはフィクションではあるが能う限り精巧に再現された運命があって、そこに生きた人たちの確かな人生が記されていた。熊五郎や米国のような自分を正当化することに命をかけてるクズが出てくるのが北杜夫の一…

北杜夫 - 楡家の人々・上(1964)

「にれけのひとびと」と読むのだが僕はなぜかずっと「これけのひとびと」だと思っていた。著者の初の長編小説「幽霊」のような純文学的な趣もありながら、エッセイ等で発揮されるユーモアも同時に兼ね備えている怪作。これだけアクの強い人物を出しながらギ…

Melvins - Stag (1996)

メルヴィンズと言えばニルヴァーナの兄貴分的存在として有名なバンドですが、その音楽性はグランジに留まらず初期はドゥームメタル、スラッジといったコアなジャンルに分類されメジャーデビュー以降は重みのある演奏を引き継ぎながらオリジナリティ溢れるオ…

ファニーとアレクサンデル(1982)

イングマール・ベルイマン監督作。DVD二枚、5時間を越える超大作。叫びとささやき同様近代の西洋が舞台、愚かで愛すべきエクダール家の人々。まさか念力で事件を解決するとは思わなかった。お祖母ちゃんとカール叔父さんが好き。

ルナシー(2005)

ヤン・シュヴァンクマイエル監督作。セットが素晴らしかった。生肉とかジジイの咀嚼とか見てて気持ち悪くて目を背けた。ちょっとエロかった。ホドロフスキーと似た荒唐無稽な話かと思いきや、意外とちゃんとした筋書きがあり、冒頭監督が出てきてこの映画は…

穴 (1960)

ジャック・ベッケル監督作。脱獄は冒険だ!これから僕は「男は一回くらい旅に出た方がいい」ではなく、「男は一回くらい脱獄した方がいい」と言うだろう。三回脱獄した男がクソ有能だった。穴を掘るって男のロマンだよな。ロマン・ザ・穴掘り。最高。今はも…

ロックンロール・ハイスクール(1979)

デスレース2000のロジャー・コーマン制作。ラモーンズ出演。アラン・アーカッシュ監督作。デスレースと同じ実況者出てきた(笑)全体がラモーンズのPVだった。ラモーンズ以上に文化祭が似合うバンドはいないね。

チャイナタウン(1974)

ロマン・ポランスキー監督作。めちゃくちゃ面白かった。ロマンポランスキーは女の趣味がいい、奥さん最高。ジャックニコルソン扮する私立探偵は頭のいいタイプではないが地道に足を使い、機転が効き、狡い手を沢山使い、名探偵と頭の悪い視聴者という構図に…

福永武彦 - 草の花(1967)

バーガーナッズの草の花という曲がこの本に由来していることを知り読んだ。風景描写をイメージするのが苦手な僕には、この本は台詞ばっかりで読みやすかった。前半は爽やかなBLラブコメ(コメはないか…)に過ぎないのだが、後半のディープなこの本のテーマで…

北杜夫 - 幽霊(1956)

主人公の追憶を語る本なのだけれど、好きな本で何度か読んだけど一度も最後まで読んだことは無かったので今回ちゃんと読み切ろうと思って読み始めたのだが、最後の方になって「あれ?この本最後まで読んでるわ」と気づき、何か本の内容とリンクしてるなぁと…

The Flickers - Missing Piece (2016)

曲は過去最高の出来なのにアレンジが重く息苦しいのが本当に惜しい。new romanticsやhell divaは本来超名曲だったはず。だからこそシンプルで優しいsummer of loveらの後半の曲は認知症じみた白々しい美しさがある。

Headphone seminar - ceti(2008)

2nddemo音源。てゆーかもうやってないみたいやしデモも何もないけどね。ちょっとダサいが日本人のオタクっぽい感性を感じさせるバンド名からしてBURGER NUDSの系譜っぽくていい感じ。硬質なギターはslintとかその周辺を思わせる。ファルセットを多用する繊細…

大江健三郎 - 芽むしり 仔撃ち (1958)

凄まじい怒りと悲しみに満ちた本だった。文章は美しい言葉を選ぶより猛り狂う勢いとエネルギーで書かれていた。感化院と呼ばれる今でいう少年院に入る子供たちは山奥の村に疎開されるのだが、村で疫病から流行り村人は逃げ出し、村へ通じる谷は封鎖され彼ら…

ねごと - ETERNALBEAT(2017)

ねごとの4thアルバム。めっちゃ傑作。2.3曲目がブンブンサテライツの中野雅之、7.8曲目がROVOの益子樹それ以外はセルフプロデュース。可愛いだけと侮っていたから、これだけの傑作を作ってこられて、ねごとというバントの実力に驚いた。いやー本当に素晴らし…

テナント/恐怖を借りた男(1976)

フランスのロマン・ポランスキーというちょっとアホみたいな名前の監督作品。人の良い主人公が引っ越した先が事故物件で、出てくる人々がみんな無神経でケチだったり意地悪だったりして自分だったら絶対いやだが、他人事だからこれがかなり笑える。だんだん…

テツコ - エロス (2017)

待望のニューアルバム。先行公開されたエロスとクリームレモンは名曲。特にクリームレモンは世紀の大名曲だと思う。このアルバムで新たに録音されたのは5曲。コネコちゃんはテツコらしい癖になるメロディと堂々としたギターソロから帰ってくる所がカッコイイ…

キング・オブ・エジプト(2016))

アレックス・プロヤス監督作。めっちゃくちゃ面白かった!最初から最後まで全部!全人類おすすめ!

北杜夫 - 怪盗ジバコ(1967)

面白い笑える滑稽味のある物に対してユーモアがあると評するのは何だか逃げ腰な気がする。昔の人は知らないが、だいたい現代に生きる僕らは対面で「君はユーモアがあるね」なんてふうには言わないのだから。ユーモアという言葉は最近では『面白い。しかし吹…

北杜夫 - あくびノオト(1961)

エッセイと小説の短編集。短編は四本ありどれも短いが傑作。第三惑星ホラ株式会社はエッセイと思いきや空想が展開していくユーモアたっぷりの自称私小説(笑)、少年と狼は童話っぽい感じでこういう子供の無垢な視点を描くのがこの人はすごく上手い、彼は新…

偶然 (1981)

クシシュトフ・キェシロフスキ監督作。検閲による上映禁止処分を受け、6年後の1987年に公開された。陰影に富んだ映像がかっこいい。素朴だがいい生地で出来た服装もステキだ。説明不足っぽいが何となくわかるし話のテンポも良い。この映画は列車に乗れるか乗…

叫びとささやき(1972)

イングマール・ベルイマン監督作。どっかの国の多分裕福な三姉妹とその女中の話。心の貧しい長女と、病気で死んじゃう次女と、人ズレした三女、そして体型からして包容力に満ちた女中。派手な絵はなく何か教訓じみた話だが、丁寧に撮られた無駄のない映像、…

エル・トポ(1970)

アレハンドロ・ホドロフスキー監督作。ホドロフスキーって意外と年いってる。てゆーかまた主役自分かよ!これは実写版ジョジョの奇妙な冒険スティールボールランやと言ってもいいでしょう。特典の監督インタビューも素晴らしい。

The Horrors - primary colours(2009)

デカダンな雰囲気だよねえ〜。久々に聴くと名曲が目白押しで名盤って感じるなぁ。このアルバムの曲はハズレなしっていう、作るものが全部ホラーズのイメージにしっくりくるっていう感じだね。

CURE (1997)

黒沢清監督作。見たことあるけど、あの萩原聖人が見たくてまた借りた。やっぱ日本語だと色んな機微が見えるから分かるけど、みんな演技めちゃくちゃ上手いよなー。役所広司と萩原聖人のやり取りの緊張感最高ー。黒沢清って脚本も監督もやって多作ですごいな…

未来世紀ブラジル (1985)

テリー・ギリアム監督作。掴みもばっちり、キレッキレっのユーモアてんこ盛りでめっちゃおもろい。しかし、どこか狂っていて個性的すぎるキャラクターの応酬にだんだん食傷気味に。コメディかと思ったらラスト20分のイカれ具合がすごい。近未来というかサイ…

サスペリア(1977)

ダリオ・アルジェント監督作。イタリア産、カルト的ホラー映画。先ず思ったのは画面小せえ。黒枠でかすぎっ。BGMうるせえ。生理的な怖さはないが、お化け屋敷的な楽しさがある。何者かの目線のようなカメラワークが特徴的でそれに合わさる不気味なBGMが不安…

沢木耕太郎 - 深夜特急(1986 - 1992)

この本に興味を持ったのは、The FlickersというバンドにMidnight expressという曲があってその曲はこの本に影響を受け作られたという話を聞いたからで、普段あまり本を読まない僕には文庫本で全6冊というのは大変だったが、文章は難しい言葉は全然使われてい…

坂本真綾 - DIVE (1998)

菅野よう子プロデュースセカンドアルバム。菅野よう子って曲の幅広いから好きなやつはすごく好きやけど、興味ないのなら果てしなくとうでもいいという、アルバムで聴くと結構辛いところがある。このアルバムではI.D.と走る、特に走るは菅野よう子で(と言っ…

The Pop Group - Citizen Zombie(2015)

25年ぶりの新譜らしい。ポップグループといえはナンバガがパクった曲くらいしか知らないけど、聴いてみたらめっちゃカッコ良かった。ボーカルまだまだ現役だな。めっちゃポップだったけど、昔のってこんのポップじゃなかったような気がする。どうなんだろ、…

Veni Vidi Vicious - Good Days (2011)

このアルバムのコピーは「あなたには中身のないアルバムに聴こえるでしょうね」だが、僕は表題曲を聴いて久々に中身のある曲を聴いたなと思った。この頃子供が生まれたというボーカル入江弟はgood days is overと歌う、楽しい日々は終わったと。決して売れて…

フィツカラルド (1982)

ヴェルナー・ヘルツォーク監督作。ものすごい規模の大傑作だ。純粋な意味で「すごいなぁー」っていう感動がある。まるで自分が体験しているような独特の緊張感も素晴らしい。僕が今まで見た映画の中で一番素晴らしい、いや最高だ。他の映画と比べる土表が違…

リアリティのダンス(2013)

アレハンドロ・ホドロフスキー監督作。ものすごい世界観だ。荒唐無稽で発想が分裂症気味。面白かった。日本人にはこんな作品作れないだろうな。自由がないんだと思う。まぁ、地味な方が落ち着くけどね。主人公の男の子の金髪というより黄髪が可愛かったので…

アギーレ 神の怒り(1972)

ヴェルナー・ヘルツォーク監督作。ノスフェラトゥを見てセットの美しさと丁寧な撮影でまるで博物館を歩いているような気分になり一発でファンになった監督の代表作ということで期待大。基本長回しで、心理描写を省き、まるでドキュメンタリーのように登場人…

トータルリコール (1990)

監督レン・ワイズマンフィリップ・K・ディックの『追憶売ります』というSF小説が原作。シュワちゃん土方なのに嫁はんめっちゃ美人やん。朝から何回チュウすんねん。シュワちゃんの野獣っぷりには興奮されられるぜ。ロボット運転手のタクシーなど懐かしのSF要…

The Flickers - WAVEMENT (2012)

セカンドミニアルバム。この辺までは随分ささくれだった印象で攻撃的な歌詞が目立つ。インディーで制約がなかったというのもあるけど、この頃の写真を見ると安島くんは内気な少年っぽくて鬱屈したものを抱えていたのかもしれない。これを聴いていて思ったの…

オウテカ - Untilted (2005)

ロックファンの俺にとってオウテカを聴くことは相当なインターバルになるが、果たしてそのような聴かれ方は本人達に望まれているのかと疑問に思う。何故ならこうした音楽はオウテカ以外知らないので、体型建てた捉え方が全くなされていないわけでそれは表面…

マニックストリートプリーチャーズ - ホーリーバイブル(1994)

これはホーリーバイブルっぽいなとか、よく判断の基準にこのアルバムを置くことがある。ホーリーバイブルは僕にとってロックの一つの理想形で、つまりそれは僕にとって最大級の賞賛である。ではホーリーバイブルっぽいとはどういうことかというというと(ま…

Darie - Darie(1998)

NHKいないいないばぁっ!の主題歌、アニメマーマレードボーイの主題歌などを歌っている濱田理恵ことDarie他にも数々のCMなどの仕事をこなすらしいが詳細は知らない。僕にとって重大なのはいないいないばあっ!のあの不思議と切ないメロディを作ったのがこの…

The Cure - Pornography(1982)

キュアーはこれ以前の作品はどれも好きだ。この次以降は何か雑多だったり、重すぎたりして好きになれん。音だけで悪夢的だと思ったのはこれとソニック・ユースのEvolだけかな。宮沢正一の人中間はちょっと違うか、どちらかといえばラビッツのほうが近い。Evo…

弱虫倶楽部 - Demo CD ver3(2016)

デモ音源でCD-Rですこし音がショボいが全七曲とミニアルバム級のボリュームで500円。しかも全部名曲。これは安すぎる。正直フリッカーズ解散したてで「バンドがやりたい安島祐輔(仮)」という見切り発車丸出しの再出発には正直懐疑的で、ver.1のスカスカし…

2017年2月8日下北沢THREE

久々にライブを見に行った。普段引きこもっていて見た目に頓着がないから会場で自分が一番ダサかった(笑)声援を送りたくても声が全くでなかった。野太い声で野次っぽく出来ればいいが、恥ずかしくてそれができないので黙っていた。 哀しいくらい自意識過剰…

レッド・ツェッペリン - プレゼンス (1976)

レッド・ツェッペリンはアキレス最後の戦いだけあればいいのさ。てゆーかこの一曲さえあれば殆どバンドが要らない。てゆーか逆にこれ以外レッド・ツェッペリンで好きな曲はあまりない。だってレッド・ツェッペリンの曲ってダルいんだよ溜めが効きすぎてて。…

Arto Lindsay - Noon Chill (1997)

めっちゃ格好いい。ジャンルで言えばボサノバなのかもしれないが、ボサノバといってもイージーリスニング的空気は皆無で、打ち込みも取り入れられた、時にはブレイクビートまでいく緊張感のあるビートが全体を支配して、これしかないという音が完璧なタイミ…

Fiiox5 2ndgen(2015)

Fiiox3から乗り換えたがかなりええ感じ。大きさはiPodclassicと同じくらいだがあれより軽い。これは使ってない人にはわからないがx3は無音時にサー…という細かいノイズが入っていえ地味に気になっていたのだがそれが改善された。後たまに急に電源が落ちたり…

Ambitious lovers - Lust (1991)

キングクリムゾン聴いて退屈だなーと思っていて、これ聴いてワイの求めていたのこれやー!ってなる。アートリンゼイありがとう。ファンクとかR&Bとか俺は全部これでいいよ。にしてもアートリンゼイの知名度の高さは謎である。wikiみると坂本龍一とかと絡みあ…