読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

福永武彦 - 草の花(1967)

バーガーナッズの草の花という曲がこの本に由来していることを知り読んだ。風景描写をイメージするのが苦手な僕には、この本は台詞ばっかりで読みやすかった。前半は爽やかなBLラブコメ(コメはないか…)に過ぎないのだが、後半のディープなこの本のテーマで…

北杜夫 - 幽霊(1956)

主人公の追憶を語る本なのだけれど、好きな本で何度か読んだけど一度も最後まで読んだことは無かったので今回ちゃんと読み切ろうと思って読み始めたのだが、最後の方になって「あれ?この本最後まで読んでるわ」と気づき、何か本の内容とリンクしてるなぁと…

大江健三郎 - 芽むしり 仔撃ち (1958)

凄まじい怒りと悲しみに満ちた本だった。文章は美しい言葉を選ぶより猛り狂う勢いとエネルギーで書かれていた。感化院と呼ばれる今でいう少年院に入る子供たちは山奥の村に疎開されるのだが、村で疫病から流行り村人は逃げ出し、村へ通じる谷は封鎖され彼ら…

北杜夫 - どくとるマンボウ航海記(1960)

マグロ漁船に半年船医として乗り込んだ時のエッセイ。色んな国を巡るが旅行記的な読み方はできない。あとがきには「大事なことは何も書かずくだらいことだけ書いた」と書かれており、冗談ばかり書いてあるのだがその半分くらいは意味が分からなかった。フィ…

北杜夫 - 怪盗ジバコ(1967)

面白い笑える滑稽味のある物に対してユーモアがあると評するのは何だか逃げ腰な気がする。昔の人は知らないが、だいたい現代に生きる僕らは対面で「君はユーモアがあるね」なんてふうには言わないのだから。ユーモアという言葉は最近では『面白い。しかし吹…

北杜夫 - あくびノオト(1961)

エッセイと小説の短編集。短編は四本ありどれも短いが傑作。第三惑星ホラ株式会社はエッセイと思いきや空想が展開していくユーモアたっぷりの自称私小説(笑)、少年と狼は童話っぽい感じでこういう子供の無垢な視点を描くのがこの人はすごく上手い、彼は新…

志賀直哉 - 暗夜行路・後編(1922) 

古典的名作と呼ばれる物を読んでいると結局文学って不倫だよねって思わされる。男性読者はそれにビクビクしながらも作者の手筈通り女に惹かれていってやっぱり傷つけられる。何でこんなドMプレイばかりを押し付けられるのか。それにしても昔って簡単にオカズ…

志賀直哉 - 暗夜行路・前編(1922) 

時々、言いようもない気持ちだとか、言葉にならない部分とかいうことを言う人がいるが、僕はそれは怠惰だと思う。なぜかわからないけど切なくなっていしまう音楽の仕組みだってきっと研究していけば言葉にすることは出来ると思う、その内容が小難しいから説…

沢木耕太郎 - 深夜特急(1986 - 1992)

この本に興味を持ったのは、The FlickersというバンドにMidnight expressという曲があってその曲はこの本に影響を受け作られたという話を聞いたからで、普段あまり本を読まない僕には文庫本で全6冊というのは大変だったが、文章は難しい言葉は全然使われてい…

疾走

久々に心に刺さった本。悪い意味で。僕は絶対許しなんか求めないし、もっと簡単に幸せを手に入れて見せる。と、そう思った。短いけど感想はこんなもん。思い出すと胸糞悪くなる。

ねこぢる旅行記(1998)

これ読んでビックリしたのがねこぢるって女性だったのか、ということ。いや、何となく自殺って男がするもんやと思ってまして。夫もいて31で自殺ってのも珍しいね。それにしても、インドとは面白い国だ。生まれた時から定められたカーストに従い生き死んでい…

浦安うた日記 - 大庭みな子 (2002)

短歌を挿んだエッセイ集。作中の言葉で、宇野浩二の思ひ出という作品に対して「淡々としたその筆の進め方には現代の小説を読むのとは違った心の平和のようなものあった」と書かれているが同じ印象をこの作品にも感じた。僕は最近そういう物しか読みたくない…

コケの自然誌(2012)

著:ロビン・ウォール・キマラー訳:三木直子こういう、長い本は読み終えるのに数日かかりその内容を読んだうちから忘れてしまうので特に言える事もないが、ロマンチックな文章は最初は楽しいが段々辟易してくる。しかしネイチャーライティングと呼ばれるノン…