志賀直哉 - 暗夜行路・前編(1922) 

時々、言いようもない気持ちだとか、言葉にならない部分とかいうことを言う人がいるが、僕はそれは怠惰だと思う。なぜかわからないけど切なくなっていしまう音楽の仕組みだってきっと研究していけば言葉にすることは出来ると思う、その内容が小難しいから説明されても理解できなかったり、言葉にするのは粋ではないダサいという考え方があるから、その件は放逐されることが多いが、僕はもっと向上心をもって色んなことを理解したいと思っている。志賀直哉の文章では僕なんかでは上手く表現できないような人間の感情を巧みに言葉で表すことができている。
昔は、妹の結婚相手を兄が決めてしまったり、兄に了解を取らないといけなかったり、了解をとってしまえば婚約成立ということになったり不思議だなーと思った。昔は女性に自由がなくて、それがすごく女性をか弱い存在、守ってあげないといけないという感覚を強めさせて、それが平衡感覚というか男にすごく誠実な感情を呼び起こさせ僕は切なくなる。まぁ、昔の話だからって舐めてかかっていたら、主人公の出生の話の段になって僕は素直にびっくりさせられてしまった。