ねごと - ETERNALBEAT(2017)

ねごとの4thアルバム。めっちゃ傑作。2.3曲目がブンブンサテライツ中野雅之、7.8曲目がROVO益子樹それ以外はセルフプロデュース。可愛いだけと侮っていたから、これだけの傑作を作ってこられて、ねごとというバントの実力に驚いた。いやー本当に素晴らしい才能だなぁ、立派なもんです。

一曲目、一番最後に出来たというこの曲は表題曲にしてMVも作られた名曲。これだけ遅い曲をバンドの勝負曲としてぶつけてきたのは初めてじゃないか?じっくりと確実に踊らせる渋いトラックに掛け合わさった浮遊感のあるリラックスしたボーカルは色気さえ漂っている。プロデューサー二人との仕事をこなし成長したバンドの姿が早速結実した素晴らしいダンスチューンだ。
二曲目、自ら転機と語るシングル曲。完全にバックのアレンジがブンブンのそれだが、ねごとの持つ気持ちいいメロディはそのままに力強い打ち込みビートがフロア嗜好を思わせるブチ上げダンスチューン。もっと好きにさせてという歌詞が印象的だ。
三曲目、これは二曲目より露骨にブンブンだ。多分ブンブンなら歌わないCメロがあるのがねごとの歌に対する自信を感じさせる。
四曲目、マリンバのアレンジがいい味出してる、フロア向けの二曲目に対してこちらは内にこもった閉じたダンスチューン。もう少しベースに牽引する力が欲しかったのが惜しいところだがすごくいい曲。
五曲目、生ドラム無しのブレイクビーツにのる巻き戻しのようなメロディがキャブス高橋のソロプロジェクト"オストライヒ"っぽい曲。
六曲目、ライブで人気のシングル曲。これはもう全く文句のつけようのないポップス。ボーカルのパワーが素晴らしい。
七曲目、これはちょっと微妙かな。ロックチューンとしてもダンスチューンとしても中途半端な感じがする。もっとゴリゴリ演奏してほしい。
八曲目、四曲目と同じく引きこもりダンスナンバー、こちらは窓からちょっと外の景色を眺めてるレベルに景色が開けてる。これもベースのグルーヴ感がもうちょい欲しいところ。
九曲目、打ち込み多用の今作の中唯一の生ドラムが堪能できるロックナンバー。
十曲目、曲名通りねごとが作り出す宇宙を想わせる多彩な展開が魅力。表題曲にはならない隠れた名曲。
十一曲目、ラストを飾る独白っぽい歌詞とアコギが特徴的な優しい曲。スマパンのアドアっぽいね。
いやーねごとっていいバンドだね。取り敢えず基本的にメロディが素晴らしいし、歌が上手いし、癖になる特徴的な声してる。まぁ、声質以外は顔だけ書くの上手い漫画家と一緒で当たり前になってきてるんですが、段々と着実に演奏力と編曲の技術を上げてきて、ここに来てようやく素晴らしいミュージシャンとして認知されてきたように思う。もう「可愛らしいねごとちゃん」の臨界点に達している気がする、この先はもうヤバイ領域に踏み込むことになるが。この先があるのかないのか怖いような見てみたいような心境だ