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L'Arc~en~Ciel - Real(2000)

ラルクには凡そ生活感のある歌がない。時給800円だとかコンビニだとか屁が臭いとかそんな言葉は絶対に歌詞には出ないし、歯が痛いだの腰が痛いだのバイトサボりたいだのというような泥臭い生活者の苦悩を歌った曲は一層ありえない。その爽やかさがポピュラリティを得たりカラオケで歌いやすい空気がある一因であったりするんだろうが、そんなラルクの中で異色とも言うべき最も人間臭いアルバムがこのRealである。取り上げるべきはファンに対する不満を歌った「bravery」と、昔の友達に久しぶりにあった時の感想を歌ったという「TIME SLIP」だろう。braveryはtetsu作詞作曲によるラルク史上最大の汚点とも言うべき曲で(笑)、糞みたいな曲に糞みたいな歌詞がのる糞曲で、過去に拘るファンを蔑視する一方、自ら過去を保護し賛美する歌詞には薄ら寒い思いがさせられるが非常に人間臭いと言える。TIME SLIPは作詞がhydeで作曲がkenで全くラルクらしくない締りのない平坦な曲にのる同窓会で随分うらぶれた友人を見てしまった時のような歌詞は、切ないというよりも砂を噛むような悲痛さがある。この曲がもし昆虫キッズの曲だったら名曲だと思っただろう。ark.ray大ヒットの後の停滞感が漂うがスルメ盤と言ってもいいかもしれない。neo universeは普通に名曲だが。