愛、アムール(2012)

ミヒャエルハネケ監督作。パルムドールらしいけど、う~ん。ハネケらしい映画だった。先ず冒頭のコンサートの客席側をただ写しているだけのシーンからハネケの人嫌いが伝わってくる。次の瞬間には全員ガトリングで撃ち殺しそうな雰囲気がある。だけどそんな事はしない。ハネケの映画は客の想像力の介入を許さない。フィクションだから何が起こっても許される。ハネケはそんな無責任な事はせず、現実だけを描き続ける。しかも想像しうる最悪のケースを。しかし悪意だけでここまで出来るとは思わない。どうしようもなく他人が嫌いだけど、歩み寄ろうとはし続ける。最終的に他人を信じきれない醜い自分を写しているように感じる。彼の描く人物はみんな同情出来るから胸糞悪くならない。