The Pastels - Mobile Safari(1995)


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最近自分の中でネオアコギターポップ再評価の流れが来ている。というのも最近激情ハードコアばかり聴いていたので激しくストイックな音に疲れた耳をそれらの音楽で癒そうという狙いから始まった(音楽の疲れを音楽で癒やそうとする発想がオタクだよなぁ…)。パステルズは高校の頃なんとなく聴いていたが、初期の辺りのメロディが良くて好んで聴いていたと思う。しかし、今聴くと初期はギターがノイジー過ぎドラムもスコスコ抜けが良過ぎインフレした80年代の音でダサいなぁ…と思った。本作は89年に出した2nd以来、6年ぶりの3rd。音はすっかり落ち着きパステルズの緩いだけではなくギリギリのバランスで保たれた特異なグルーヴだけが残った素晴らしい内容となっている。グルーヴというとレッド・ツェッペリンZAZEN BOYSといったストイシズムの上に成り立つ手に汗握る緊張感を思い浮かべてしまうが、こういうなぁなぁな感じで集まり、互いに譲り合い支え合うことで成り立つ居心地の良さもグルーヴなんだよなぁとパステルズを聴くと思い知られされる。意外とギターがカッコよく一曲目のギターソロではニール・ヤングやロバート・クワイン的な電気ビリビリギターを聴かせてくれるし、yogaの右側で微妙に聴こえる効果音的なギター(?)もセンスを感じる。7曲目や10曲目のような少し挑戦的な曲調もあり飽きさせることが無い。ラストの曲ではブラスも入り、彼らのゆったりしたグルーヴを遺憾なく発揮した新境地を見せてくれる。全12曲38分と尺的にも聴きやすく纏まった完璧なアルバム。