それでも世界が続くなら - 消える世界と十日間(2017)


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人間の生をリアルに捉えるというコンセプトの元に作られたアルバム。作った順に曲が並んでるらしい。

01.人間の屑

オープニングがいきなり荒々しくて僕は透明になりたかったを彷彿とさせる。ノンストップなヘビーロックナンバーに語りがのっかって若干とっつきづらいかな。

02.深夜学級

シューゲにできる限りポップなメロディーを乗せたって感じの曲。リードギターの音が完全にチルアウトしてる。もうちょっと全体的にポップでいいんじゃないかと思う。

03.就寝系

テクニカルなダンスチューン。何となくギターソロとかAORを思わせる。爆音に行かずこういう大人の色気みたいなアプローチは珍しくていいね。これはポップで好き。

04.正常

スローナンバー。リードギターが工場みたいな機械音を出してる。ベースが終始ぶれないんだけど機会的にならず音に暖かみがある。厳しい生活を耐え抜く人間を表現してんのかなぁって。しのくんのギターはやっぱり吠えるし、その裏でリードは同時に気持ちの揺らぎみたいなんを表現してる。各楽器のパフォーマンスが上手く機能した良い曲。このバンドはやはり表現力がずば抜けてる。

05.アラームと起床

ボーカルのテンションが抑えられてるのが特徴。ボーカルが引っ込んだdipみたいなロックをやってみたかったのかも。テンション抑えてもしの君のメロディーは耳に残るからそうはならないんだけどそれはそれでいい。曲も短く非常にクールな曲。

06.かけがえ

それせか得意のミディアムナンバー。みんなに優しい人は嫌い、代わりがいることを思い知るからって歌詞が印象的。その後みんなに優しい人になりたい、傷つけられたくないからという歌詞が続き。みんなそうなんだよってメッセージかなぁって。

07.消える世界のイヴ

「その理論だと苦しいと」ってどっかで聴いたことあるセリフだけど、それを歌にするとこんなにドラマチックになるんだなぁって。かなり攻めてる曲調だなぁと思う。こんなに静と動がはっきり別れすぎてる曲がシングルでいいのかなぁ。なんかアートのlost in the airと印象が似てる。何だったんだ今の曲?ひょっとしてすごい曲だったんじゃないか?みたいな。それで何回も聴き込むっていうそんな曲になりそう。

08.3分間の猶予

やっとストレートにカッコイイ曲がきた。リフがひたすらヘビーでかっこいい。ギターソロもメタルみたいだ。早くて重い曲にポップなメロが乗る。みんなが好きなやつ。

09.水の泡

かなり世間に対して文句タラタラの歌詞で曲も緊張感を煽るアルペジオが終始続き、光が見えない所謂鬱曲。僕は透明になりたかったに入ってそう。ここまで暗い曲はこのバンドならではだな。大抵暗い世界に酔ってるような暴力性に走るが、ここまで抑鬱的なのはないな。

10.アダムの林檎

両A面シングルの片割れ。リードギターが印象的。それせからしさが溢れたリードだな。「見ないでと言われたその顔は誰よりもずっと綺麗だったよ」って歌詞がこれもらしいね。

11.僕がバンドを辞めない理由

しの君の弾き語りナンバー。

 

全体として…味わい深そうなんだけど、一聴した感じあんまピンとこないかな。人間の屑とか消える世界のイヴとか語りみたいになってて取っ付きづらい印象を受ける。なんか1番サウンドと曲の方向性との乖離を感じたアルバムだなぁ。聴き込めば変わるかもしれない。