アノダイズヘッド - live at meets(2020)

今日は自分の友達のバンドを紹介する…という書き出しは全然興味を引かないと思うんだけど笑。忖度なしに彼らの音楽は稀なオリジナリティを有しており、ボーカルギター新見大樹はロックバンドのボーカルに必要なカリスマ性を持っていると思う。

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この機会に是非聞いてみて欲しい。

彼らは全員兵庫県出身の3ピースロックバンドで高校時代に結成されて活動はかれこれ10年近くなるんだけど、ちゃんと活動してたのはギュッとして4、5年くらいだと思う。それが最近やる気を取り戻し都内を中心に勢力的にライブ活動をしている。

このアルバムは彼らのライブ・アルバムでここから全曲視聴出来ます。https://www.youtube.com/playlist?list=PLuYgVECLQbvM0LLSlJmYRg1snmscGj48r

彼らの音楽的特徴はニルヴァーナやアートスクールに影響を受けたグランジオルタナティブ周辺の音で、こう言うとまぁありがなバックグラウンドではあるし、僕の知る限りボーカルの彼はそんなに一生懸命音楽を聴く方でもないが、彼の作る楽曲は所謂グランジ、パンクを源流としていながら、J-rockにありがちなアートスクールのコピー的な安易な所に落ち着いておらずもっと源泉に近いとこで独自に解釈を加え吐き出される。彼が駅のトイレで「俺が日本で最もグランジを理解してる」と豪語していたことを思い出す笑。そこでこの曲を聴いて欲しい。このアルバムの最後に収録された楽曲で彼らの代表曲でもあるド直球グランジナンバーだ。https://youtu.be/zpJAu5kYxSo

この楽曲を聴けば彼の発言にも頷ける気がする。僕はこの曲を初めて聞かせてもらった時、マッドハニーのtouch me i'm sicKに並ぶグランジの名曲がここ日本でひっそり生み出されたなと思った。日本でこんな純粋なグランジロックを聞いた事があるだろうか?歌詞にも注目して欲しい…。彼の頭の中には90sシアトルの風景がそのまま浮かんでいるようだ。

01.薄暮

ミネラルとかあの辺のエモを意識したようなアルペジオから始まるが、そうした淡い期待は無惨に打ち砕かれ気がつけば彼ららしいパンクでもないシューゲでもない独特のオルタナティブナンバーに落ち着いてる。彼は元々スケボー乗ってるようなやんちゃなメロコアパンクを嗜好しているのでその影響かメロディーセンスが妙にストレートだ。エモ、シューゲといった俯いたサウンドに対しパンキッシュでストレートなメロディが乗るこのミスマッチ感。(僕はこのサビはこの曲のパクリだと思っている…笑https://youtu.be/gAotWVmVRS4)それが彼らのオリジナリティになっているし、このどこにも属せないサウンドは正に彼らを象徴している。

02.My Life is fucking, better than you

これこそ何に影響受けたのかよく分からない。ソニック・ユースっぽいジャンク感から始まりストレートなパンクに突入する。ダンスチューンを高速でやってるような狂騒感。サビメロがすごい素直で垢抜けない印象。都会に行って突っ張ってるけど根が素直みたいな感じが出てるなと。

03.Deity

完璧にナンバーガールなリフ笑。緊張感のあるムードを突き破るコーラスはフックが効いていて不思議にポップだ。そっからのサビがまたポップでカオスなんだよなぁ。Cメロからの展開が非常にスリリングでそこからのポップなサビに戻ってくるとこに一定のカタルシスが担保されている。例えるならおもちゃ箱をひっくり返してそこにゲロをぶちまけたような楽曲だ。

04.Sakaba kitaro

MCで向井秀徳の真似をやり切れてないのが気になる…。変則チューニングの楽曲で恐らくdipを意識して作られているんじゃないか。あの低体温のクールな楽曲をめざしたのだろうが、彼らがやるとどうししても暴力性が露見する。ベースが主役の重低音がドライブするかっこいい曲。AメロとBメロしかなく極度の緊張が強いられる。

05.ナイチンガール

一転してセンチメンタルなナンバー。この曲は昔からやっていて彼らにとってお馴染みのナンバー。殆ど1つのコードリフで押し切るミディアムパンクナンバー。歌詞が多めでアートのニーナの為にを意識したのかもしれん。歌詞に彼の人生観が垣間見える。ベースが非常にメロディアスでシンプルな曲の風景描写を手伝い退屈させずに聴かせてくれる。

06.Gump

何だこのマイケル・ジャクソンみたいな爽やかなリフは、と思ったらすぐシューゲっぽくなる。明と暗の塩梅が絶妙だ。持ち前のランダムなミックス感覚が発揮された名曲。ベースラインも綺麗だしメロディーがとにかく綺麗な曲。サビから景色が開けベースソロになるとこが非常に美しい。歌詞もとても綺麗、僕は密かに彼は詩人だと思っている。

07.Suck my dick

先に紹介した彼らの代表曲。多分ライブでやらない時はない。それくらい自信のある曲で、それだけ完成度が高いということ。2番のAメロの韻の踏み方がとても上手でオシャレだ。

全体として…最初持ち上げ過ぎたかな笑。まぁ、知らんやつに聴かれりゃそれでいいんだよ。オルタナと称してオルタナバンドのコピーをやっているバンドが多い中、彼らはオリジナリティがある。どんどん我が道を行ってほしい。いずれスタジオ音源も発売されれば万歳だ。1つ忠告させてもらえば、MCの関西弁をやめた方がいいと思う。関西人の自己主張は想像以上に嫌われてるらしいからな…。