わが友イワン・ラプシン(1985)


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ロシアのアレクセイ・ゲルマン監督作。ジャンルは刑事ドラマ。この監督の作品は神々のたそがれと道中の点検で今んとこ打率5割今回はどうなるか。舞台は1935年戦時中かな?町は一見平和なようだ。イワンラプシンというのは刑事らしい。イワンラプシンは語り部の少年が住む官舎で複数の男たちと共同生活を送っているらしい。娯楽はほとんど無さそうだ。この作品、最初は状況がよく分からなかった。こういう時は自分の経験から大体こんな作品だろうと高を括っておくのが大切だ。何をしてるん?という状況を放っておいてはいけない。あーおっさんがふざけてるな。このシーンに特に意味は無いんだろうと決めつければいい。そうしてる内に断片から段々状況が整理出来てくる。この映画はなかなか面白い。ストーリーなんかシンプルであってないようなものだ。この監督作品はユーモアと狂気がカオスティックに渦巻いている(そういうば神々のたそがれはそういう映画だった)。極限までリアリティを追及しつつ、作り話として楽しんでくれという度量を感じる。人間の哀れさと同時に滑稽さを必ず描いているのが特徴だ。後半追い詰めた犯人を撃ち殺すシーンとか全く盛り上がらなくてシュールでさえある。この無防備な感性は中々ないよな。多分監督的にこの作品で何が伝えたいとかはどうでもいいんだよ。 自分が思い描いた情景を精密に描写することそれが出来れば作品として成立する。それだけだ。

あとは終盤若干音ズレしてたのが気になる。