シン・ゴジラ(2016)


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エヴァ庵野秀明監督作品。ゴジラシリーズは今まで見た事がない。3.11に影響を受けて当時の日本の状況を参考に製作されたであろう作品であるが、コロナにも当てはまり裏側はこんな感じだったのかなと想像出来る。つまり現代日本人には旬でマストな作品である。旧劇の後にこれみたんだけど、あれ?庵野監督の核ってこっちなのかなと思った。

庵野監督といえば代表作エヴァンゲリオンのような哲学的な要素が核にある印象だったが、この作品にそうした要素は一切ない。どこまでも唯物的に生命を扱っている。例えばこの作品大量に人が死んでいるはずだが、死んだなってシーンはあっても死体が殆ど出てこない。これは不思議だ。つまり庵野監督には人の生き死になんてどうでも良くて、ゴジラの脅威や災害の悲惨さを伝えたいんじゃない。飽くまでももし本当にゴジラが日本に上陸したらというシミュレーションが描きたいのだ。庵野監督の核は哲学的要素ではなくシミュレーションのレベルの高さだったのだ。この作品前評判通り殆どが会議してる。ゴジラは実際に現れると政治問題であり国際問題なのだ。その様子を日本という国のシステムに当て嵌め事細かにシミュレーションしている。オチとして日本の政治を憂えてるような感じで終わってるけど、心底では別にどうだってよさそう。エヴァの頃と変わらずやっぱ庵野監督に伝えたいことなんてない。宮崎駿なんかは現代社会の人の在り方なんかを心底憂えて嫌悪してそうやけど、庵野秀明はどんな事になってもそれはそれで受け入れそう。その証拠にこの作品色んな俳優がいっぱい出てるんだけど、配役がめっちゃ俗っぽい笑。これテレビ大好きな人が配役したやろみたいなメンツで庵野監督って意外とその辺柔軟な人なんだなと驚かされた。ただやっぱアニメと違うんで実写でやると不自然な表現も多くて説得力にかけるとこもある。それが功を奏したとこもあってカメラを俳優がパスしあって撮影してるシーンとか実写では斬新な演出があって面白かった。実車だと制作側としてキャラを俳優にある程度任せれる分、監督的には楽なのかも。

旧劇で限界かなと思ったけど、それは誤りで俺が考えてる以上に職人芸的な型がある人でその型を使えばいくらでも作品が作れそうだった。天才やわ。この成功に続きシン・ウルトラマンの制作も決定しているらしい。なんかまたエグい設定考えてきそうで期待。